構造式(読み)こうぞうしき

精選版 日本国語大辞典「構造式」の解説

こうぞう‐しき コウザウ‥【構造式】

〘名〙 化学式の一つ。分子内の原子相互の結合状態を図式的に表記した式。結合している各原子の元素記号を、単結合、二重結合、三重結合に応じて、それぞれ一本、二本、三本の短い線(価標)でつないで表わす。同じ分子式でありながら、性質の異なる異性体などを区別するのに便利で、主として有機化合物に用いられる。水を、H-O-H で示すような類。〔稿本化学語彙(1900)〕

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化学辞典 第2版「構造式」の解説

構造式
コウゾウシキ
constitutional formula, structural formula

化合物の分子中における原子または原子団の結合関係を表す図式.とくに有機化合物では一般に構成原子数が多く,かつ異性体をもつことが多いので,その構造の表示には不可欠である.

1本線は単結合を,2本線は二重結合を表す.ベンゼン環では6個のC原子と,置換基のついていないC原子に結合しているH原子は通常省略される.

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日本大百科全書(ニッポニカ)「構造式」の解説

構造式
こうぞうしき
constitutional formula
structural formula

化合物を構成している各原子が、分子または多原子イオン内でどのように結合しているかを図示した化学式。すなわち、分子または多原子イオン内に含まれる原子の種類と数、各原子の原子価を考慮し、原子と原子との結合は価標といっている線で示した式である。

[中原勝儼]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「構造式」の解説

構造式
こうぞうしき
structural formula

分子中の原子の結合様式を図式的に表わした化学式。結合を表わす線を価標という。特に有機化学では,化合物の性質を表わす適当な表現方法として古くから平面構造式が用いられてきた。立体的な構造をより明確に表わすには立体構造式投影式が用いられる。

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百科事典マイペディア「構造式」の解説

構造式【こうぞうしき】

化合物の分子を構成している原子が互いにどのように結合しているかを表す式。共有結合を線で示して表すのが一般的。たとえばエチルアルコールとメチルエーテルは次のとおり。(図)→化学式
→関連項目示性式実験式分子式

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世界大百科事典内の構造式の言及

【化学式】より

…このように分子式はその分子量も表している。 分子の中の原子の結合のありさまを模式的に表したものを構造式constitutional formula(structural formula)という。構造式では結合している原子と原子の間を価標とよばれる線でつなぐ(図参照)。…

※「構造式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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