シチリアの奴隷反乱

山川 世界史小辞典 改訂新版

シチリアの奴隷反乱(シチリアのどれいはんらん)

ローマ共和政盛期，地中海支配が進むなか，シチリアの大土地所有が発展し，大規模な奴隷農場で過酷な搾取が行われ，2度にわたる反乱が生じた。(1)第1次(前139～前132年)エンナから，シリア人奴隷を中心に始まり，多数のローマ人を殺害し，エウヌスが王となり国家組織がつくられた。(2)第2次(前104～前99年)サルウィアヌスが指揮者となり，都市から田園まで支配した。いずれもローマの奴隷所有者を恐れさせた。

出典　山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」

旺文社世界史事典 三訂版

シチリアの奴隷反乱
シチリアのどれいはんらん

紀元前２世紀にローマの属州シチリア島で起きた２度にわたる大規模な奴隷反乱
ローマ最大の穀倉地帯であったシチリアは多くの奴隷を使用したラティフンディア経営が行われたところで，彼らの起こした前135年の反乱は総勢20万人にもおよぶ古代最大級の蜂起と考えられる。２度目の反乱は前104年に発生し，ローマの社会不安を増長させた。

出典　旺文社世界史事典 三訂版