シフォンベルベット(読み)しふぉんべるべっと(その他表記)chiffon velvet

デジタル大辞泉 「シフォンベルベット」の意味・読み・例文・類語

シフォン‐ベルベット(chiffon velvet)

地の薄い、けばの短い上質のベルベット婦人服ショールなどに使う。

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精選版 日本国語大辞典 「シフォンベルベット」の意味・読み・例文・類語

シフォン‐ベルベット

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] chiffon velvet ) 地の薄い上質のベルベット。
    1. [初出の実例]「黒いシホン・ベルベットのコートを羽織り」(出典:銀座二十四帖(1955)〈井上友一郎〉六)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「シフォンベルベット」の意味・わかりやすい解説

シフォン・ベルベット
しふぉんべるべっと
chiffon velvet

薄地のベルベットの一種。地の経緯(たてよこ)糸に絹糸を使い、パイル経にはレーヨン、人絹糸などを使って経二重(にじゅう)組織にしたパイル織物シフォンとは地薄の透いてみえる一種の経緯縮緬(ちりめん)のことであるが、これをベルベットなどのパイル織物に冠したのは、ベルベットとしては地薄という意味からである。種類としては、地の絹糸とパイルのレーヨン糸との染着性の相違を利用した玉虫調のものや、エンボス加工により模様を出したものなどがあり、軽くて比較的柔らかな地合いであるため利用度も高く、また最近では合成繊維だけのものも生まれている。用途は、婦人服地、肩掛け、装飾品などである。

[角山幸洋]

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