アメリカのジャーナリスト。優れた戦争報道で著名。本名Ernest Taylor Pyle。インディアナ州のダナの生れ。大学修学中から新聞記者の道に入り,地方新聞をふりだしに転々としたが,現場を駆け回って取材したありのままの報道が認められて,1935年ころからロービング・レポーター(移動報道員)として一流日刊紙のコラムを担当するようになった。第2次大戦が始まると,猛爆下のロンドン,北アフリカ,イタリアおよびノルマンディーの各作戦に従軍,つねに前線の将兵と行動を共にして,リアルな報道を続けた。44年太平洋戦場に移り,翌45年4月沖縄上陸作戦取材中,隣接する伊江島で戦死した。同地にはその死をいたんだアメリカ兵たちが建てた記念碑がある。44年ピュリッツァー賞を受賞している。
執筆者:塚本 勝一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
アメリカの児童文学作家。デラウェア州のクェーカー教徒の家に生まれ、教養豊かな母の影響で幼時から書物や絵画に親しんで育った。美術学校で学んだのち、挿絵入りの印象記を出版社に送ったところ、まず絵のほうが認められ、ニューヨークで挿絵画家として成功した。作家としての出発は、デラウェアに戻ったのちの1883年に出版した『ロビン・フッドのゆかいな冒険』で、以後、イギリスのフェアリー・テイルや、中世を題材にした歴史物語などを書き続けた。作品にはすべて自らの挿絵を添えることにより挿絵の重要さを世人に認識させ、同時にこの面での後進の指導にもあたった。
[掛川恭子]
『村山知義・村山亜土訳『ロビン・フッドのゆかいな冒険』(1971・岩波書店)』
添毛(てんもう)、輪奈(わな)ともいい、経(たて)糸または緯(よこ)糸で地組織しているなかに、毛経(けだて)あるいは毛緯(ぬき)を織り込み、生地(きじ)の片面または両面に輪奈を浮かせたりする。この輪奈を総(ふさ)またはパイル毛ともいい、そのままで使うこともあるが、輪の真ん中をナイフで切り開いて毛羽を出すこともある。パイルを出した織物は、ビロード、別珍、コーデュロイ、テリー織など多種あるが、厚地で弾力性があり、柔軟性に富むので、それぞれの用途に向けられる。
[角山幸洋]
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
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