最新 地学事典 「シベルチ火山」の解説
シベルチかざん
シベルチ火山
Sheveluch volcano
カムチャッカ最北端の活火山で大型成層火山。同半島のアリューシャン列島との会合部最近傍にあり,径45km以上の広い範囲に裾野を広げる独立峰。海抜3,395m,比高約2,700m。鮮新世の火山岩・堆積岩類を基盤。頂部中央に南に開いた径3kmの馬蹄形カルデラ,新山体の頂部に溶岩ドーム。最高点はカルデラ北壁上で,落差2,000mの壁面に旧山体の成層構造が露出。1793年以降しばしば噴火の記録があり,おもに2~10年継続する溶岩ドーム成長を基調とした活動を間欠的に繰り返し(1879~83,1944~50),1964年には大規模に山体が崩壊して岩屑なだれが発生。山体崩壊の後,溶岩ドームの成長は現在も継続。岩石は主に角閃石安山岩。噴出した特徴的なテフラは,カムチャッカ半島の活火山の噴火年代を決定する鍵層。
執筆者:大島 治
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

