シマサルナシ(読み)しまさるなし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シマサルナシ」の意味・わかりやすい解説

シマサルナシ
しまさるなし
[学] Actinidia rufa Planch. ex Miq.

マタタビ科(APG分類:マタタビ科)の落葉藤本(とうほん)(つる植物)。ナシカズラともいう。近縁サルナシに似るが、花序萼片(がくへん)、子房赤褐色柔毛を密生し、液果は4センチメートルほどと大きいので、区別できる。5月、白色花を開く。液果は淡緑色で9月ころ熟し、食べられる。海岸近くの林に生え、紀伊半島、山口県、四国、九州から沖縄に分布する。

[杉山明子 2021年4月16日]

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