しもつかれ(読み)シモツカレ

デジタル大辞泉 「しもつかれ」の意味・読み・例文・類語

しもつかれ

大根おろしに酒粕さけかす、煎り大豆塩鮭の頭、細かく切った野菜などを加えて煮た料理栃木県などの郷土料理で、古くは大根おろしと煎り大豆に酢をかけてつくった。初午はつうまの日に稲荷神社に供える。すむつかり。すむずかり。

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日本の郷土料理がわかる辞典 「しもつかれ」の解説

しもつかれ


栃木中心とした北関東の郷土料理で、(正月料理の残りの)塩鮭の頭、(節分にまいた残りの)いり大豆、粗くおろした大根とにんじん油揚げ、酒かすなどを、酢・砂糖しょうゆなどで味つけして煮込んだもの。2月初午に作り、赤飯とともに稲荷神社に供える行事食。◇「すむつかり」「すみつかれ」「しみつかり」ともいう。

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世界大百科事典(旧版)内のしもつかれの言及

【郷土料理】より

…岩手県の大槌川,津軽石川のサケで作るものがよいとされる。
【関東地方】
しもつかれ関東北部に分布するもので,〈しもつかり〉〈すみつかり〉〈すみつかれ〉などともいうが,いずれも〈すむつかり〉からなまった言葉である。いった大豆を塩ザケのあらやニンジンの刻んだもの,酒かすなどとともに,鬼おろしと呼ぶ道具であらい粒状におろしたダイコンと合わせ,しょうゆまたは酢じょうゆに砂糖を加えたもので煮る。…

※「しもつかれ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」