シャットアルアラブ川(その他表記)Shaṭṭ al-`Arab

改訂新版 世界大百科事典 「シャットアルアラブ川」の意味・わかりやすい解説

シャット・アルアラブ[川]
Shaṭṭ al-`Arab

ティグリス川とユーフラテス川がクルナal-Qurnaで合流してからペルシア湾にいたるまでの185kmの川の名。両岸はナツメヤシの世界的な産地である。バスラから数km下流の地点からイラン・イラク国境線と重なるが,1937年の条約で従来の協定が変更されて,国境線が川の中央線thalwegから東岸に移されたため,これが両国の紛争のたねとなった。75年の条約で,イラク北部のクルド族の反乱に対するイランの支援停止と交換に国境線は再び中央線に戻されたが,依然両国の争点の一つで,イラン・イラク戦争(1980-88)の原因にもなった。
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関連語 冨岡倍雄

世界大百科事典(旧版)内のシャットアルアラブ川の言及

【イラク】より

…また西部はシリアとサウジアラビアにまたがる砂漠で,国土の約半分を占める。ティグリス,ユーフラテス両川はバグダード以南で極端に平坦となり,特にナーシリーヤNāsirīya,アマーラ‘Amāra,クルナQurna間の広大な地域で湖水・湿地帯をつくり,クルナで合流してからはシャット・アルアラブ川となってペルシア湾に注ぐ。 気候は三つの型に分かれ,北部山岳地帯は地中海性気候で年間降雨量は400~1000mm程度,山岳地帯と砂漠の間,沖積平野はステップ気候で200~400mmの降雨量がある。…

※「シャットアルアラブ川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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