シャバン・デルマス(読み)しゃばんでるます(その他表記)Jacques Chaban-Delmas

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シャバン・デルマス」の意味・わかりやすい解説

シャバン・デルマス
しゃばんでるます
Jacques Chaban-Delmas
(1915―2000)

フランスの政治家。財務省会計検査官として出発し、対独レジスタンスで名をあげる。1946年以来下院議員を務め、1947~1995年はボルドー市長を兼任した。ドゴール派の重鎮として第四共和政下で閣僚を歴任し、第五共和政発足後は1958~1969年下院議長。大統領ポンピドーもとで1969年首相となりフランス社会の閉鎖性の打破を訴えたが、1972年に辞任。1974年の大統領選挙にドゴール派を代表して出馬したが、3位にとどまった。1978~1981年、1986~1988年と三たび下院議長を務めた。1997年政界から引退

[平瀬徹也]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャバン・デルマス」の意味・わかりやすい解説

シャバン=デルマス
Chaban-Delmas, Jacques Michael Pierre

[生]1915.3.7. パリ
[没]2000.11.10. パリ
フランスの政治家。パリ政治学院,パリ大学卒業。第2次世界大戦中はレジスタンス運動に加わり,C.ドゴール将軍右腕として活躍,1944年のパリ解放では中心的役割を果した。同年自由フランス軍の将軍としてパリ地区司令官 (→自由フランス運動 ) 。 46~97年の 52年間にわたり下院議員をつとめ,1954年公共事業相,57~58年国防相を歴任した。この間フランス国民連合,新共和国連合結成に参加。 58年下院議長。 69年 G.ポンピドー大統領のもとで首相に就任,与党各派の均衡をはかった人事で組閣した。 71年 10月,ソ連の L.I.ブレジネフ書記長のフランス訪問の際,新経済協力協定に調印した。 72年首相辞任。 74年大統領選挙にドゴール派として立候補したが落選した。 1947~95年までボルドー市長を兼任。

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