20世紀西洋人名事典 の解説
シャルル・ルイ フィリップ
Charles Louis Philippe
1874 - 1909
フランスの小説家。
アリエ県セリィ生まれ。
貧しい家庭に生まれ育ち、病弱も災いし学業を断念、パリに出て市役所の下級職員となる傍ら雑誌や新聞に小説を発表、初めは象徴主義に関心を持つが、次第にトルストイ、ドストエフスキーの影響を受け社会主義思想の文芸誌「ランクロ」の同人となり、自己の体験に基づき社会の底辺に生きる人々の苦しみを描く。1897年「四つの悲しい恋の物語」、1901年「ビュビュ・ド・モンパルナス」、’03年「ペルドリ爺さん」等があり、没後の’10年「小さき町にて」、’16年「朝のコント」の短編小説集が出版される。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報