しゆうしの村(読み)しゆうしのむら

日本歴史地名大系 「しゆうしの村」の解説

しゆうしの村
しゆうしのむら

中世、豊崎とよさき郡内にみえる村。貞和四年(一三四八)「しうしのけこし」は伊奈郡司らとともに、近年無沙汰である「すいしうやく」の用途を本年は納入するようけち(現美津島町)大掾の訴えにより命じられている(同年一〇月八日「宗妙意書下写」宗家判物写)。「けこし」は警固使か。一四世紀半ば頃、宗宗香は「とよさき、しうし」などの百姓が御領から逃脱し、塩屋仁位にい郡などで廻船に乗り、商いに行くために領内で公事などに難儀しているという風聞があるため、帰国しだいに召捕らえ戒めるよう「すものそつ」殿に伝えている(年未詳二月一日「宗宗香書状写」同判物写)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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