ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シューア」の意味・わかりやすい解説
シューア
Schur, Isaai
[没]1941.1.10. テルアビブ
ドイツの数学者。リバウ (現リーパヤ) のギムナジウム卒業後,ベルリン大学に学ぶ。ボン大学助教授 (1911~16) ,ベルリン大学教授 (19) 。 1905年,群指標の概念を確立し,フロベニウスの理論を簡単化した論文を『ベルリン学士院記事』に発表。 09年,複素数体上で考えられていたフロベニウスの理論を一般の数体に拡張した論文を,同じく『ベルリン学士院記事』に発表。 04年と 07年には,有限群の表現論の論文を『クレーレ・ジャーナル』に発表。群論の世界的権威として認められる。ナチスが政権をとるに及び,ユダヤ人であったため,35年公職を追放され,39年エルサレムに移住したが,2年後に心臓病で死去した。
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