モギリョフ(その他表記)Mogilyov

デジタル大辞泉 「モギリョフ」の意味・読み・例文・類語

モギリョフ(Mogilyov/Могилёв)

ベラルーシ都市マヒリョウのロシア語名。

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改訂新版 世界大百科事典 「モギリョフ」の意味・わかりやすい解説

モギリョフ
Mogilyov

ベラルーシ共和国東部の同名州の州都人口36万6873(2004)。共和国中央部東寄りに広がるオルシャ・モギリョフ平野に位置し,ドニエプル川に臨む。水陸交通の要地である。市名は古代墓地〈モギーリニクmogil'nik〉がこの地域にあったことに由来すると考えられている。史料的に確認できるのは比較的遅く,13世紀になってからである。当時はキエフ大公国(キエフ・ロシア)の支配下にあったが,のちビテプスク公国,リトアニア大公国,ポーランド王国を経て,1772年の第1次ポーランド分割でロシア帝国領となった。14世紀から手工業者商人の町として栄え,特に16世紀から18世紀にかけては皮革業を中心に急速に発展した。19世紀には製陶・タイル工業も発達し,のちにベラルーシ共和国となる地域では最大の商工業都市となった。現在も共和国有数の工業都市で,特に金属加工機械,建築資材,合成繊維などの工業が発達している。17世紀のバロック建築ニコライ教会がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モギリョフ」の意味・わかりやすい解説

モギリョフ
Mogilëv

ベラルーシ東部,モギリョフ州の州都。首都ミンスクの東約 180km,ドネプル川にのぞむ河港都市。 1267年要塞として発足し,1526年市となった。長い間商業中心地として栄えたが,革命後工業が発展した。主要工業は機械 (自動車,モータ) ,鉄鋼,皮革,縫製,食品工業であるが,合成繊維製造のコンビナートが建設されて化学工業も発展している。教育大学,機械製作大学,郷土博物館がある。第2次世界大戦で大損害を受けたが,16~17世紀建造の4つの聖堂は残っている。鉄道分岐点で,バルト海地方とウクライナを結ぶハイウェーが通る。人口 36万 3000 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「モギリョフ」の意味・わかりやすい解説

モギリョフ
もぎりょふ
Могилёв/Mogilyov

ベラルーシ(白ロシア)共和国モギリョフ州の州都。同共和国首都ミンスクの東180キロメートルに位置する。マヒリョウともいう。人口37万1400(1998)、38万1353(2018推計)。町の主要部はドニエプル川右岸に発達している。道路、鉄道が集中し、河港をもつ交通上の要地。1267年に要塞(ようさい)として建設され、リトアニア支配下の1526年に町となり、ポーランドの支配を経て、1772年にロシア領となった。建設機械、化学繊維、金属加工、食品工業が盛ん。17世紀、バロック様式の聖ニコライ教会など古い建造物が多く残る。

[山本 茂]

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百科事典マイペディア 「モギリョフ」の意味・わかりやすい解説

モギリョフ

ベラルーシの都市。ドニエプル川河岸の河港都市。機械,化学,冶金,織物,靴,家具などの工業が行われる。13世紀に創設。1772年ロシア領。14世紀から手工業と商人の町として栄え,16―18世紀に革工業を中心に急速に発展。19世紀からは製陶,タイル工業も発展し,現在も同国有数の工業都市。37万690人(2014)。

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