シン・かんざし・こうがい

普及版 字通 の解説


18画

(異体字)
4画

[字音] シン
[字訓] かんざしこうがい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(さん)。(しん)を呪器として祈り、人を譖することを示す字。〔説文〕八下(しん)を正字とし、「首(しゆけい)なり」という。は脚のあるかんざしの象形、はその形声字で、文献にはを用いる。譖毀(しんき)に用いることがあり、わが国にも古く忌みの俗があった。

[訓義]
1. かんざし、こうがい。
2. かざす、さす。
3. はやし、とし。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 加牟佐志(かむざし)/子 加无佐志(かむざし)/ 上に同じ 〔名義抄 カムサシ・トシ 〔立〕 カムサシ・トシサキ

[語系]
)tzim、譖tzhimは声が近い。を以て、譖毀のことを行った。僭tzym、tsmもみな声に従い、譖毀のことを行う意がある。

[熟語]

[下接語]
・遺・雲・纓・華・解・玉・巾・珠・墮・脱・抽・雕・投


4画

(異体字)
18画

[字音] シン
[字訓] かんざし・こうがい

[説文解字]

[字形] 象形
こうがいをさしている人の形。〔説文〕八下に「首(しゆけい)なり」とあり、字条五上に「なり」という。の初文。は男女ともに儀礼の際に用いたもので、夫・妻・齊(斉)・參(参)・(繁)などは、みな髪にを加えた人の姿である。

[訓義]
1. かんざし、こうがい。

[部首]
〔説文〕〔玉〕に(しん)の一字を属する。の初文。はその俗字である。は〔説文〕に「なり」(段注本)とあり、〔段注〕に・尖の本字であるとするが、それらはと直接の関係はない。を祝の器である曰(えつ)の上に呪飾として加えると、となり、それは譖の初文。人に譖を加えるときの呪的な方法であった。

[語系]
tzimは同声。をあわせ用いるのが声の字は、ほぼこの声義を承けるものとみてよい。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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