シンガサリ朝(読み)シンガサリちょう(その他表記)Singhasari

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シンガサリ朝」の意味・わかりやすい解説

シンガサリ朝
シンガサリちょう
Singhasari

ジャワ東部に栄えた王朝 (1222~92) 。始祖ケン・アンロクで,クディリ朝最後の王クルタジャヤを殺して即位ラージャサ王と称した。王妃デデスと先夫の間の子アヌーサパティは5年後にラージャサを殺して第2代の王となり,以後王統は両系統に交互に受継がれた。第5代の王クルタナガラモンゴル帝国のインドネシア進出を恐れて対策に苦心し,スマトラ,マレー半島,西部ジャワ,マドゥラ,バリなどに一致して敵にあたるための同盟を提案し,かなりの影響力をもったと伝えられる。元の皇帝フビライ (忽必烈) の朝貢勧告を拒み,その遠征軍の到来を待たずに,部下のジャヤカトワンに暗殺され,王朝は滅びた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む