シンチレーションカメラ(読み)しんちれーしょんかめら

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シンチレーションカメラ」の意味・わかりやすい解説

シンチレーションカメラ
scintillation camera

シンチカメラ,ガンマカメラ,または発明者の名をとってアンガカメラなどともいう。人体に投与された放射性同位元素から放射されるγ線の位置と強度を,多数のヨウ化ナトリウム結晶などの検出器によってとらえ,そこで発生したケイ光を光電子増倍管によって増幅してブラウン管のスクリーン上に光のスポットとして描かせて,体内分布像をイメージ化する装置。核医学検査装置の有力なものの1つである。検出器を体表面上で走査 (スキャン) させる装置をシンチスキャナというのに対し,シンチカメラは検出器を固定し移動させない。なお,シンチレーションという語は,もともとは天文学で星のまたたきをいう言葉であるが,放射線測定の場合には,放射線が通過した物質原子がエネルギーを与えられて励起され,そのエネルギーを可視光線に変えて弱い閃光を放射して,基準状態に戻る現象をいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「シンチレーションカメラ」の意味・わかりやすい解説

シンチレーションカメラ
しんちれーしょんかめら

シンチカメラ

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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