ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シーボーム」の意味・わかりやすい解説
シーボーム
Seebohm, Frederic
[没]1912.2.6. ヒチン
イギリスの中世史家。初め法律を志して弁護士 (1856) となり,次いで銀行家となる。農村の歴史や宗教改革に興味をもち,さらに「知られるものから知られざるものへ」という遡及的方法により,イングランドの荘園制度がローマ帝国領ブリタニア時代の隷属的ウィラから発展したことを論じて,イギリスの「ローマ学派」の祖となった。主著"The English Village Community" (83) ,"The Tribal System of Wales" (95) ,"Tribal Custom in Anglo-Saxon Law" (1902) 。
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