ジェンティローニ(その他表記)Vincenzo Ottorino Gentiloni

改訂新版 世界大百科事典 「ジェンティローニ」の意味・わかりやすい解説

ジェンティローニ
Vincenzo Ottorino Gentiloni
生没年:1865-1916

イタリア政治家。1909年教皇ピウス10世により全国的信者組織〈カトリック選挙連合会長に任命された。成人男子普通選挙が導入された1913年総選挙に際し,G.ジョリッティの率いる与党自由党と宗教教育,離婚反対など7項目の承認支持条件とする選挙協定を締結した。社会党の左傾化によりその支持を失ったジョリッティは,このカトリックの支持により安定多数維持に成功した。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジェンティローニ」の意味・わかりやすい解説

ジェンティローニ
Gentiloni, Vincenzo Ottolino

[生]1865.10.3. アンコーナ,フィロットラノ
[没]1916.8.2. ローマ
イタリアのカトリック政治家。イタリア統一後の国家教会対立でカトリックの中央政治への参加は教皇により禁止されていたが,この立場を修正してカトリックの政治参加を熱心に進めた。 1909年カトリック選挙連合の会長に就任し,13年の総選挙に際しては,社会党の進出が予想される選挙区でのカトリックと自由主義派の取引を定めた,いわゆるジェンティローニ協定をつくって G.ジョリッティ首相に協力した。

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