ジコバルトオクタカルボニル

化学辞典 第2版 の解説

ジコバルトオクタカルボニル
ジコバルトオクタカルボニル
dicobalt octacarbonyl

Co2(CO)8組成をもつ二核錯体.テトラカルボニルコバルトヒドリドを常温で熱分解すると得られる.暗褐色結晶.昇華精製により橙色の結晶が得られる.蒸気圧は15 ℃ で9.33 Pa.融点51 ℃.これより上の温度では分解して [Co(CO)3]4 になる.この錯体はヒドロホルミル化反応([別用語参照]オキソ合成)の触媒となる.[CAS 10210-68-1][別用語参照]コバルトカルボニル

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android