現代外国人名録2016 「ジムオルーク」の解説
ジム オルーク
Jim O’Rourke
- 職業・肩書
- ミュージシャン,音楽プロデューサー
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1969年
- 出生地
- イリノイ州シカゴ
- グループ名
- 旧グループ名=ソニック・ユース〈Sonic Youth〉
- 受賞
- 毎日映画コンクール音楽賞(第65回,2010年度)「海炭市叙景」
- 経歴
- 10代後半でデレク・ベイリーと出会い、ギターの即興演奏を始める。のち、アヴァンギャルド・ミュージック界に登場し、実験的な作品を多数発表して高い評価を得る。傍ら、地元シカゴでガスター・デル・ソルやルーズ・ファーなどといったバンドに参加し、シカゴ音響派の旗手として知られるようになる。またマーズ・カニンハム舞踏団の音楽を作曲するなど、現代音楽のフィールドでも活躍。1999年ソロアルバム「ユリイカ」でポップサイドにシフトし、一般的な人気も獲得。2000〜2005年オルタナティブ・ロックバンド、ソニック・ユースに参加し、アルバム「NYC ゴースツ&フラワーズ」を発表。プロデューサーとしても活動し、ジョン・フェイフィやステレオラブなどを手がけ、2004年ウィルコの「ア・ゴースト・イズ・ボーン」をプロデュースし、グラミー賞のオルタナティブ・ミュージック・アルバム部門を受賞。2005年ソニック・ユースを脱退。現代アメリカ音楽シーンを代表するクリエイターとして、高く評価されている。大の親日家としても知られ、武満徹、今村昌平、増村保造、若松孝二、戸川純らの作品を好むなど日本文化にも造詣が深く、くるり、坂田明、ボアダムス、大友良英ら日本人ミュージシャンとのコラボレーションも多い。2006年より東京を拠点に活動。映画では、若松監督の「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」(2008年)、熊切和嘉監督の「海炭市叙景」(2010年)、「私の男」(2014年)で音楽を担当。他の作品に「ハーフウェイ・トゥ・ア・スリーウェイ」「インシグニフィカンス」「バッド・タイミング」「コロナ・東京リアリゼーション」「オール・カインズ・オブ・ピープル〜ラヴ・バート・バカラック〜プロデュースド・バイ・ジム・オルーク」「ザ・ヴィジター」「シンプル・ソングズ」などがある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報