化学辞典 第2版 「ジメチル亜鉛」の解説
ジメチル亜鉛
ジメチルアエン
dimethylzinc
Zn(CH3)2(95.48).メチル亜鉛ともいう.ハロゲン化メチル亜鉛CH3ZnXの熱分解により合成される.無色の液体.融点-42.2 ℃,沸点46 ℃.1.386.エーテルに可溶.水,アルコール類と反応してメタンを発生する.空気中では徐々に酸化され,メチル亜鉛メトキシドCH3ZnOCH3を生じる.エーテル中でメチルリチウムと反応してLi2(CH3)4Zn(C2H5)2Oの組成を有する安定な化合物が得られる.Zn(CH3)2は,ほかの金属のメチル化剤として用いられたり,アニオン重合の開始剤あるいはチーグラー型触媒の一成分として用いられる.[CAS 544-97-8]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報