20世紀西洋人名事典 の解説
ジャック オーディベルティ
Jacques Audiberti
1899 - 1965
フランスの詩人,劇作家。
アンティーブ(南フランス)生まれ。
美しい地中海のもとに少年時代を過ごし、1925年パリに出て新聞記者となる。’29年処女詩集を自費出版し、後にマラルメ賞を受賞。’37年詩集「人間の民族」、’38年小説「アブラクサス」を発表。’46年「コアト・コアト」で劇作家としてデビュー。’47年ビタリ演出の「悪は走る」が青年劇団コンクールで優勝し、地位を確立。その後「黒い祭り」(’48)、「グラピオン効果」(’59)、「体がむずむず」(’62)、「騎士独り」など多数の戯曲を発表。シュールレアリスムの影響を受け、創造的な言語の演劇として、ベケットらと並んで現代を代表する劇作家。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報