20世紀西洋人名事典 「ジャンビラール」の解説
ジャン ビラール
Jean Vilar
1912.3.25 - 1971.5.28
フランスの俳優,演出家,演劇指導者。
元・国立民衆劇場総支配人。
セット(南フランス)生まれ。
1933年パリに出て、アトリエ座の俳優学校に入る。’42年独立し、後の「七人座」を創立し、「死の舞踏」、批評家賞を受賞した「寺院の殺人」(’45年)等の演出で注目を浴びる。’47年野外劇「リチャード二世」で端役に土地の人々を交え、音楽を重視した演出が好評で、この野外劇をアビニヨン演劇祭として世界的な祭典に育てる。’51年、国立民衆劇場総監督に任命され、フランス演劇の黄金期を築く。’63年にフリーとなり「オッペンハイマー」(’64年)を上演するなど、民衆オペラ運動にも力を注いだ。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報