20世紀西洋人名事典 の解説
ジャン・ポール ローランス
Jean Paul Laurens
1838.3.28.(30.説あり) - 1921.3.23
フランスの画家。
元・エコール・デ・ボーザール教授,元・アカデミー・ジュリアン教授。
オート・ガロンヌ県フルクボー生まれ。
トゥルーズ美術学校に学び、1860年パリに出てレオン・コニエなどに学ぶ。リアリスティックな歴史画、宗教画の伝統を固守した最後の画家で、多くの歴史画を残すと共に、アカデミー・ジュリアンで30年間にわたり絵画を教え、中村不折などを含む多くの弟子を養成。代表作に「ナポレオンと教皇ピウス7世」「メキシコにおける皇帝マクシミーリアーンの最期」など市庁舎、教会堂の公共建築の壁画で写実的技法があり、ドラマティックな構成で人気を得た。晩年にはエコール・デ・ボーザール教授も務めた。1900年レジオン・ドヌール勲章を受章。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報