ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャン1世」の意味・わかりやすい解説
ジャン1世
ジャンいっせい
Jean I
[没]1316.11.19./1316.11.20. パリ
フランス王ルイ10世と 2度目の王妃クレメンス・ド・オングリーの子。「遺児王」とも呼ばれる。ルイ10世の死後に生まれ,生後数日で没したが,それでも歴代のフランス王に含まれる。ジャン1世の後継のフランス王フィリップ5世として即位した叔父が,その死を引き起こした,または死亡した赤ん坊と取り替えたなどと非難されたが,事実としてはなにも立証されていない。1358年にフィレンツェのジャンニーノという男がジャン1世であると名のり出てクレメンスの甥にあたるハンガリー王ラヨシュ1世を説得したが,事態の進展をみず 1363年にナポリで獄死した。
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