20世紀西洋人名事典 「ジョイスオーツ」の解説
ジョイス オーツ
Joyce Carol Oates
1938.6.16 -
米国の女流小説家,詩人。
ニューヨーク州ロックポート生まれ。
デトロイト大学やカナダのウィンザー大学でイギリス文学の教師を務める。のちに、プリンストン大学教授となる。1963年に、処女短編集「北門にて」を発表。彼女の作品は、リアリズムの手法で日常生活の中の暴力や殺人を扱い、人間性にひそむ残忍さや現代社会の歪みを描いたものが多い。代表作「かれら」は、デトロイトに住む一家の生活を年代記ふうに描いたもので、全米図書賞受賞。短編小説で二度にわたり、オー・ヘンリー賞受賞。’80年代に入ってからは現代アメリカを代表する作家として何度もノーベル文学賞候補に挙がっている。ほかに、「あとに残したよき人たち」「洪水の上に」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報