20世紀西洋人名事典 の解説
ジョン・エドガー フーバー
John Edgar Hoover
1895 - 1972
米国の官僚。
元・FBI長官。
ワシントン生まれ。
ジョージ・ワシントン大学[’16年]卒。
大学卒業後、1917年司法省に入る。’19年司法長官特別補佐官、’21年同省捜査局次長を経て、’24年同局局長就任。以来48年間同じポスト(同局の改称により35年からはFBI長官)に在籍。強烈な反共思想の持ち主で一貫した共和党びいき。強力な捜査官の育成と高度な捜査技術の開発に努め、悪質かつ諸州にまたがる犯罪に対抗した。’30年代のギャング狩り、第二次大戦時のスパイ摘発、戦後冷戦期のアカ狩り、ベトナム反戦運動弾圧を指揮した。著書に「隠れ家の人々」(’38年)、「共産主義の研究」(’62年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報