20世紀西洋人名事典 「ジョン・B.ウェイン」の解説
ジョン・B. ウェイン
John Barrington Wain
1925.3.14 -
英国の詩人,小説家,批評家。
レディング大学講師,オックスフォード大学詩学教授。
スタッフォードシャー生まれ。
最初レディング大で教えるが文筆活動のため辞職、処女作「複雑な気持」(1951年)で詩人として出発、ピカレスク小説風の「急いで下りろ」(’53年)で「怒れる若者たち」の一人として脚光をあびる。「競争者たち」(’58年)、「父親を殴り殺せ」(’62年)等を発表。’58年にはモーム賞を受賞。単なる反因襲派ではなく、空虚な現代文化に対して人間の尊厳を守ろうとする常識人である。「神の前に泣け」(’61年)の詩集のほか「サミュエル・ジョンソン」(’74年)などの評論活動があり50年代のニュー・ムーブメントの代表的存在。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報