20世紀西洋人名事典 の解説
ジョヴァンニ ジェンティーレ
Giovanni Gentile
1875.5.30 - 1944.4.15
イタリアの哲学者,ファシズム政治家。
元・ローマ大学教授。
シチリアのカステルベトラーノ生まれ。
新ヘーゲル主義哲学者で、ピサ大学に学び、クローチェと共に哲学雑誌「批評」を1903年から発刊。パレルモ、ピサ、ローマの各大学で哲学教授を歴任、その間ムッソリーニ内閣で文相を務め’25年ファシズムを支持する知識人宣言の起草者となりクローチェと対立、「イタリアーナ百科事典」の編集責任者、イタリア学士院長の要職に就く。ファシズムの文化政策に深く関与。’44年政敵に暗殺される。著書に「純粋行為としての精神の一般理論」(’16年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報