ジョージ・ワシントン(読み)じょーじわしんとん/べいかいぐんのげんしりょくくうぼ

知恵蔵 「ジョージ・ワシントン」の解説

ジョージ・ワシントン(米海軍の原子力空母)

ニミッツ(Nimitz)級原子力(推進型)空母の6番艦で、2008年夏に通常推進型のキティ・ホークCV‐63に代わって横須賀配備(母港化)になる。1992年に完成。満載排水量10万4178t(2005年時)、全長332.93m、全幅(飛行甲板最大幅)76.83m、喫水11.7m、原子炉2基、蒸気タービン4基4軸で30kt以上。喫水がキティ・ホークより約0.5m増えるため、横須賀の12号岸壁の浚渫(2m)が行われる。50年の設計耐用寿命中の核燃料交換は1回だけで、2015〜18年の長期オーバーホール(RCOH)時に予定されているから、以後は別の空母が横須賀配備になる。艦固有の乗員は士官161人、下士官兵3002人の合計3163人だが、空母航空団の1700〜2500人(航空団によって異なる)と、空母打撃群(空母を中心とする水上艦と潜水艦部隊)の司令部要員60〜70人も乗艦する。航空団の標準的な構成は、F/A‐18戦闘攻撃機48機(4個航空隊)、EA‐6B電子戦機4機、E‐2C早期警戒機4機、SH/HH‐60B/F/H対潜・救難ヘリコプター6〜9機で、航空団の本拠地厚木基地から岩国基地に移る場合、固定翼機56機とヘリコプター1〜2機、航空団所属員の大半対象になる。

(江畑謙介 拓殖大学海外事情研究所客員教授 / 2007年)

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デジタル大辞泉プラス 「ジョージ・ワシントン」の解説

ジョージ・ワシントン

《George Washington》アメリカ海軍航空母艦。ニミッツ級航空母艦の6番艦。原子力空母。1992年7月就役。ボスニア・ヘルツェゴビナでの平和維持活動、湾岸戦争後のイラク南部の飛行禁止空域監視活動、イラク戦争終結後の海上検査などに従事。2008年9月、空母キティ・ホークと交代で横須賀に入り、以後、2015年5月まで同港を母港とした。

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367日誕生日大事典 「ジョージ・ワシントン」の解説

ジョージ ワシントン

生年月日:1732年2月22日
アメリカの軍人,政治家,合衆国初代大統領
1799年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のジョージ・ワシントンの言及

【原子力船】より

…その後,ノーチラス号は57年の第1回燃料交換まで6.3万カイリを航行し,58年には北極点を潜航したまま通過するなど,原子力船のメリットを次々に実証した。アメリカ海軍は59年潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)積載原子力潜水艦(SSBN)ジョージ・ワシントンを就役させ,これに続きソ連も数年おくれで同種の原子力潜水艦を就役させた。SSBNは陸上のミサイル発射基地と比べ空中査察等では発見が難しく,敵の攻撃によって破壊されにくい(抗堪(こうたん)性,残存性が高い)ため,戦略上重要な地位を占めることとなった。…

※「ジョージ・ワシントン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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