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日本研究 にほんけんきゅうJapanese studies

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日本研究
にほんけんきゅう
Japanese studies

日本に関する研究の総称。ジャパノロジーともいう。アメリカ人による日本研究は,19世紀後半より存在するが,当初は日本の神秘性,エキゾチシズムを強調したものが主であった。 20世紀に入ると,こうした傾向も少しずつ修正され,ボストン美術館東洋部部長をつとめた岡倉天心などの尽力もあって,アメリカにおける本格的な日本研究が徐々に推進された。太平洋戦争勃発に際し,敵国日本の解明のため,戦争中に陸・海軍日本語学校が設立され,地域研究の名著といわれる R.ベネディクトの『菊と刀』が終戦後に発表された。戦後,歴史分野では駐日大使もつとめた E.O.ライシャワー,文学分野では D.キーンなどの知日派が活躍するようになった。 1970年代後半からは,日米経済摩擦を背景に日本の政治・経済の専門家が増加し,従来の歴史・文学中心の日本研究に実学的要素が加わった。 80年代後半には,いわゆるリビジョニスト (日本見直し論者) による日本研究も続々と発表されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

にほんけんきゅう【日本研究】

西洋における日本研究は,16世紀後半以降,キリスト教の日本への普及とともに始まり,19世紀後半から20世紀前半にかけてイギリスが,また太平洋戦争を契機としてアメリカが日本研究の中心となった。一方,ロシア・ソビエトは独自の伝統をもち,戦後はアジア諸国でも盛んになりつつある。 1549年(天文18)F.ザビエルの来日によってキリスト教の布教が開始されるとともに,イエズス会士による日本研究も始められた。イエズス会士の膨大な通信のほか,日本語に熟達したJ.ロドリゲスの《日本大文典》《日本小文典》を生み,1603年(慶長8)には長崎で《日葡辞書》が刊行され長く日本研究者の指針となった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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