スイスのロビンソン(読み)すいすのろびんそん(その他表記)Der Schweizerische Robinson

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スイスのロビンソン」の意味・わかりやすい解説

スイスのロビンソン
すいすのろびんそん
Der Schweizerische Robinson

スイスの牧師ヨハン・ダーフィット・ウィースが4人の息子のために書いた物語。息子の1人ルドルフ・ウィースがそれに手を入れ、1812年から1827年までに全4巻が刊行された。デフォーの『ロビンソン・クルーソー』の影響下に書かれた作品だが、牧師夫婦と4人の息子の一家族が南海孤島に漂着する点に特色がある。ここにトラセイウチなどが現れるのには驚かされるものの、一家が協力して新しい故郷を築く物語は感動迫力に富む。

[関 楠生]

『小川超訳『スイスのロビンソン』(1976・学習研究社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android