ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スイツァー」の意味・わかりやすい解説
スイツァー
Suicer, Johann Caspar
[没]1684
スイスの改革派神学者。ソウミュルおよびパリで学んだのち,1643年に牧師となり,46年チューリヒのコレギウム・カロリヌムの教授となってヘブライ語,ギリシア語などを教えた。ギリシア語文法,文学,キリスト教考古学などに関する著作,とりわけ主著"Thesaurus ecclesiasticus e patribus Graecis" (2巻,1682) は,彼が 17世紀における有数のギリシア文学者であったことを示している。彼は神学的には改革派の後期正統主義に属し,J.H.ハイデガーを助けて,スイスの改革派教会の連合をはかる"Formula Consensus Helvetica" (75) の起草にあずかり,M.アミローの普遍主義に対する穏健な立場を反映させた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報