ステロイド痤瘡

六訂版 家庭医学大全科 「ステロイド痤瘡」の解説

ステロイド痤瘡
(皮膚の病気)

 副腎皮質ホルモン薬あるいは蛋白同化ホルモン薬の内服または注射によって生じる痤瘡様皮疹(ざそうようひしん)をいいます。

 顔面よりむしろ前胸部・背部の毛穴のところに赤い丘疹(きゅうしん)膿疱(のうほう)が生じます。比較的急激に発症すること、尋常性(じんじょうせい)痤瘡の初発疹である面皰(めんぽう)がほとんどみられないこと、いっせいに紅色丘疹が生じ、いっせいに消えるため新旧の発疹が混在せずに、均一な皮疹であることが尋常性痤瘡とは異なります。

 治療は尋常性痤瘡に準じますが、ステロイド薬の減量・中止により比較的すみやかに軽快するので心配いりません。

 発疹に気づいたら、まず薬の処方を受けた主治医に相談してください。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

関連語 膿疱 面皰

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