ストヤーノフ(読み)すとやーのふ(英語表記)Людмил Стоянов/Lyudmil Stoyanov

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ストヤーノフ」の意味・わかりやすい解説

ストヤーノフ(Petǎr Stoyanov)
すとやーのふ
Петър Стоянов/Petǎr Stoyanov
(1952― )

ブルガリアの政治家。プロブディフ市生まれ。1972年にソフィア大学法学部卒業後、1992年までプロブディフ市で弁護士。社会主義体制末期の1988年11月に「グラスノスチとペレストロイカ支援クラブ」(のちに、「グラスノスチと民主主義のためのクラブ」に改名)が設立されると、翌1989年、これに参加。さらに、同クラブなど体制批判勢力を糾合した連合体「民主勢力同盟」の成立にあたっては、その創設メンバーに加わり、同同盟のプロブディフ支部スポークスマンを務める。1990年、大国民議会に当選し、以降1996年まで国会議員。1992~1993年の民主勢力同盟ディミトロフ内閣で法務政務次官、1993年民主主義全国クラブ副議長、1995年民主勢力同盟国会議員団副議長などを歴任。1996年11月3日にブルガリア共和国大統領に選出。1997年(平成9)11月に国賓として来日した。2001年11月に実施された大統領直接選挙で社会党(旧共産党)党首のパルバノフGeorgi Parvanov(1957― )に敗れた。

[寺島憲治]


ストヤーノフ(Lyudmil Stoyanov)
すとやーのふ
Людмил Стоянов/Lyudmil Stoyanov
(1886―1973)

ブルガリアの作家。本名ゲオルギ・ストヤーノフ・ズラタレフ。教師だった父が解放運動をして追われたため正規の教育を受けられなかった。バルカン戦争、第一次世界大戦に従軍。初め象徴主義的な詩を書いていたが、のちリアリズムに移り、ロシア文学を紹介しながら反戦思想の手記コレラ』(1935)、喜劇『狼(おおかみ)が羊の群を守る』(1936)、長編戦争』(1973)などを書いた。ディミトロフ賞受賞者。

[真木三三子]

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