改訂新版 世界大百科事典 「ストリップ線路」の意味・わかりやすい解説 ストリップ線路 (ストリップせんろ)strip line マイクロ波帯の電磁波に対し使われる伝送線路の一種。広い導体の上に一定間隔をあけ,一定幅の帯状の別の導体を置く構造をしている。通常広い誘電体を間に置き,その上に帯状の導体を置く。誘電体は,また電磁波を両導体の間に引き寄せ,放射損失を減らす役割もしている。電磁波は通常の線路と同様,帯状の導体に沿って伝播(でんぱ)し,電界は両導体間の最短距離の方向に発生する。長距離の伝送にはあまり使われず,むしろマイクロ波集積回路などの回路内の短距離での伝送に使われる。放射損失をより少なくするために,帯状導体のさらに上に,第3の広い導体を置いた三層ストリップ線路も用いられている。執筆者:岡部 洋一 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
百科事典マイペディア 「ストリップ線路」の意味・わかりやすい解説 ストリップ線路【ストリップせんろ】 電波の伝送線路の1種。平行した板状導体の間に誘電体をはさんだ構造の線路をいい,不平衡形と平衡形とがある。同程度の減衰の同軸管に比し,放射損失も少なく伝送電力も大きい。小型・軽量で比較的安価に作れるので,マイクロ波帯の電磁波の伝送に多く使用される。→関連項目立体回路 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by