翻訳|snorkel
低地ドイツ語で鼻を意味する方言Schnorchelに発し,シュノーケルともいう。浅い海面で海中に空気を吸いこんだり排出したりするための管系をいう。遊泳用の単なる1本の管から,潜水艦,水中ブルドーザー,海洋観測用ブイなどの原動機を運転するための,吸排気系を別の管にし逆さ弁を設けたものなどがある。
海面を泳いでいるときに頭を水面に上げないで呼吸するための呼吸管であって,通常プラスチックまたは合成ゴムで作られる。管の下方を約180度曲げた形をしており,上端を海面上に出し,下端にあるマウスピースを口でくわえる。なかには頭の形に沿って成形したものや,呼吸口にフレキシブル・ホースを付けたものもあるが,空気抵抗を増大させ呼吸しにくくなりやすい。内径は約16~19mmくらいのものが適当で,長さは38cmくらい以下のものが望ましい。使用中に曲がった部分に少量の水がたまったときは,少し頭を曲げて先端の高さを下げて吐き出すと容易に水を出すことができる。
執筆者:岡村 健二
潜水艦が潜航中にディーゼルエンジンを運転するため用いる給排気装置。同種の装置は19世紀の蒸気推進の潜水艇にも見られるが,ディーゼルエンジン用のものはオランダで発明され,第2次大戦中にオランダを占領したドイツ軍がこれを取得し,改良,実用化した。これにより電池充電のために浮上する必要がなくなり,潜水艦の隠密性は強化された。スノーケルは給気筒と排気筒からなる。潜航中は給気筒の先端を海面上に出して空気を吸い込み,艦内の換気とともにディーゼルエンジンに吸わせて運転する。機関の排気は排気筒を通して海面付近に放出する。なお,給気筒には水面下に没したとき水を吸い込まないよう自動的に閉まる弁がついている。
執筆者:北島 郁夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…しかし,スポーツとして楽しまれるようになるのは,1930年代のアメリカにおいてであり,それは潜水に便利な水中眼鏡がつくられたことによる。さらにゴム製の足びれや水に顔をつけたまま呼吸ができるJ字型あるいはS字型の管(スノーケルsnokel)がつくられて,水中での移動がいっそう容易になり,それとともに愛好者の数も増加した。さらに44年には,圧縮空気を使用した水中呼吸器アクアラング(商標)(スキューバ)が発明され,潜水による活動範囲は飛躍的にひろがった。…
※「スノーケル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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