出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報
徳島県北東部、板野郡にある町。吉野川の三角州上に位置する。1934年(昭和9)東邦人造繊維(のち東邦レーヨン。2001年工場閉鎖)の進出で人口が増加、1940年町制施行。町域は旧吉野川と今切(いまぎれ)川に囲まれて島状をなし、東端部を国道11号がかすめる。JR高徳線勝瑞(しょうずい)駅が近い。西は微高地で江戸時代にはアイの栽培地帯であった。東は低湿地で水田、蓮根(れんこん)地帯である。チューリップ生産が盛んで、近年は約100万本を出荷している。第二次世界大戦後、今切川の水運と地下水に恵まれて東邦レーヨンの関連企業や化学、機械工業が進出し、徳島県第一の工業地域を形成した。1968年(昭和43)には塩素ガス漏れ事故が相次ぎ、北島町公害対策協議会が結成され、1970年には悪臭、金属腐食の公害から身を守る運動が川内(かわうち)地区に起きた。近年は徳島市の郊外住宅地として都市化が進み人口も増加。面積8.74平方キロメートル、人口2万2745(2020)。
[高木秀樹]
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徳島県北東部,板野郡の町。人口2万1658(2010)。吉野川河口部に位置し,北は鳴門市,南は徳島市に接する。高房(たかぼう)を中心とする西部は田畑が多く,明治末年まではアイ栽培が中心であったが,現在では野菜,花卉,ナシの栽培が盛ん。北東部の太郎八須は近世初期に開発された新田集落で,東部の北村地区とともに低湿な土地を利用したれんこん栽培が盛ん。豊富な地下水と広い工場用地,水陸交通の便に恵まれ,東邦レーヨン(工場は2001年閉鎖),日清紡,四国化成などの大工場が立地し,県下最大の工業地帯となっている。近年は徳島・鳴門両市のベッドタウン化が進んだ。国道11号線(淡路街道)が通る。
執筆者:赤池 享一
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