スパティフィラム(その他表記)Spathiphyllum; spathe flower

デジタル大辞泉 「スパティフィラム」の意味・読み・例文・類語

スパティフィラム(〈ラテン〉Spathiphyllum)

サトイモ科多年草。コロンビア原産で、観賞用。ミズバショウに似た花茎に白いほうのある花を咲かせる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スパティフィラム」の意味・わかりやすい解説

スパティフィラム
Spathiphyllum; spathe flower

サトイモ科のスパティフィラム属の総称。熱帯アメリカに約 30種,熱帯アジアに数種が分布する多年草。葉は披針形で長い葉柄をもち,地ぎわから叢生する。茎頂に肉穂花序をつけ,白い仏炎包がそれを包む。つやのある濃緑色の葉と,白い仏炎包の対比が美しく,観葉植物として鉢植えが出荷される。仏炎包はやがて緑に変色する。園芸品種としては,ハワイで育成された`マウナ・ロア'から国内で選抜された`メリー'や`ミニメリー'などが多く流通する。耐陰性があるため室内でも育てやすいが,日に当てないと花つきは悪くなる。冬期は明るい室内に取込む。高温多湿を好むが,5℃以上あれば越冬できる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スパティフィラム」の意味・わかりやすい解説

スパティフィラム
すぱてぃふぃらむ
[学] Spathiphyllum

サトイモ科(APG分類:サトイモ科)の多年草。熱帯アメリカのほかマレー半島に30種分布する。茎は無茎または短茎。よく栽培されるのはメリー種とマウナロア種で、濃緑色で光沢のある笹(ささ)形の葉を叢生(そうせい)する。花形は同じくサトイモ科のアンスリウムに似ており、ハッカに似た香りがある。春から秋、白色の仏炎包をもつ白色の花穂をつける。腐葉土主体とした軽い用土で、4号、5号鉢に植える。春から初秋日陰に置き、冬は15℃以上で育てる。夏季は水を多くやる。繁殖株分けで、6~7月が適期である。

[坂梨一郎 2022年1月21日]


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