( 1 )希望や否定の表現に用いられる場合は、次のように例外的特殊性が最小限の条件となり、「だに」に近い用法となる。「万葉‐二三六九」の「人の寝る熟睡(うまい)は寝ずてはしきやし君が目尚(すらを)欲りし歎かふ」、「仏足石歌」の「善き人の 正目(まさめ)に見けむ 御足跡(みあと)須良乎(スラヲ) 我はえ見ずて 石(いは)に彫(ゑ)りつく 玉に彫りつく」など。ただし万葉例の「を」は補読。
( 2 )「万葉集」に多く見られた「すらを」の形はその後ほとんど用いられなくなり、上代にわずかな例しか見られなかった「をすら」の形が漢文訓読系の文中に用いられる。
春になって暖かくなりかけた頃、急に寒さが戻って、地面などがまた凍りつく。《 季語・春 》[初出の実例]「七瀬御秡 同晦日也。〈略〉雪汁いてかへる」(出典:俳諧・誹諧初学抄(1641)初春)...