( 1 )希望や否定の表現に用いられる場合は、次のように例外的特殊性が最小限の条件となり、「だに」に近い用法となる。「万葉‐二三六九」の「人の寝る熟睡(うまい)は寝ずてはしきやし君が目尚(すらを)欲りし歎かふ」、「仏足石歌」の「善き人の 正目(まさめ)に見けむ 御足跡(みあと)須良乎(スラヲ) 我はえ見ずて 石(いは)に彫(ゑ)りつく 玉に彫りつく」など。ただし万葉例の「を」は補読。
( 2 )「万葉集」に多く見られた「すらを」の形はその後ほとんど用いられなくなり、上代にわずかな例しか見られなかった「をすら」の形が漢文訓読系の文中に用いられる。
夏の暑さに体が慣れること。数日から数十日間で起こる短期暑熱順化と、数年または数世代にかけて起こる長期暑熱順化とがある。→寒冷順化[補説]近年では、冷房設備の普及にともない短期暑熱順化が起こりにくくなっ...