スルホキシド

化学辞典 第2版 「スルホキシド」の解説

スルホキシド
スルホキシド
sulfoxide

R2S=Oで表される化合物総称.対応するスルフィドを酸化すると得られる.硫黄原子と酸素原子は配位結合であり,極性の強い化合物である.非対称のスルホキシドには光学異性体が存在する.弱塩基性であり,強酸およびハロゲン化合物と塩をつくる.還元すればスルフィドとなり,酸化すればスルホンを与える.もっとも一般的なものはジメチルスルホキシドであり,特殊溶剤,酸化剤として用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スルホキシド」の意味・わかりやすい解説

スルホキシド
sulfoxide

RR'SO の一般式で表わされる化合物。代表的なものにジメチルスルホキシド (CH3)2SO がある。融点 18.5℃,沸点 189℃の液体。水,有機溶媒のどちらにも溶ける。溶媒としての利用が多い。

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世界大百科事典(旧版)内のスルホキシドの言及

【チオエーテル】より

…芳香族チオエーテルは芳香族ジアゾニウム塩にチオラートを作用させても得られる。チオエーテルを過酸化水素や過安息香酸でおだやかに酸化するとスルホキシドsulfoxideとなり,さらに強く酸化するとスルホンsulfoneになる。ヨウ化アルキルとの反応では結晶性のスルホニウム塩sulfonium saltを形成する。…

※「スルホキシド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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