スロッシング(その他表記)sloshing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スロッシング」の意味・わかりやすい解説

スロッシング
sloshing

容器の中の液体が振動によって激しく波打つ現象。地震の際,タンク内の石油や液化ガスの液面が大きなゆれを示し,ひとたび事故を起こすと大きな災害につながることがある。日本で最初にこの現象が注目されたのは 1964年の新潟地震で,あふれ出た石油に引火して近隣の住宅地を巻き込む大火災を引き起こした。2003年の十勝沖地震では,震源から約 200km離れた苫小牧市の石油タンクで浮き屋根のゆれが原因の火災が発生した。地震によって発生したやや長い周期の地震動と,タンクのような構造物がもつ数秒~十数秒の固有周期が共振(→共鳴)を起こしたことが原因とみられた。長周期地震動は堆積層(層相)の厚さの変化によって増幅しやすく,堆積層がやわらかく厚い地域でスロッシングが起こる可能性が高い。

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