Tokachi-oki Earthquake
十勝沖で発生した大地震。近年では1952年と1968年と2003年の地震がある。
1952年3月4日の地震はM8.2(Mw8.1)で,北海道南部から東北北部にかけて被害があった。死者・行方不明33人,家屋全壊・流失906戸。1968年5月16日の地震はM7.9(Mw8.2)。被害は北海道より青森県のほうがひどかった。死者・行方不明52人,家屋全壊673戸。八戸で石油ストーブによる火災があったほか,函館では大学の建物の1 階部分がつぶれるなど鉄筋コンクリートの建物の破壊が注目された。震源の解析は,グローバルな地震計記録や強震計記録を使って行われ,複雑な破壊過程が明らかにされた。[藤井 陽一郎・菊地 正幸]
2003年の地震は,9月26日4時50分07秒に発生し,北緯41.779度,東経144.079度,深さ45kmを震源とし,M8.0(Mw8.3),震源断層は長さ90km,幅70km,平均ずれ変位5.8m。最大震度6弱(浦河町,厚岸町,幕別町など8地点),津波最大255cm(十勝港),死者1人,行方不明1人,負傷者849人,住宅全壊116棟,住宅半壊368棟など,最大加速度はK-NET広尾985.8Gal(3成分合成)。津波被害や石油タンクのスロッシングによる火災も発生。北海道の下へ沈み込む太平洋プレートと陸のプレートの間のプレート間逆断層地震。「平成15年(2003年)十勝沖地震」と命名された。1952年(昭和27年)M8.2十勝沖地震とほぼ同じ震源断層と考えられる。
執筆者:石川 有三・永田 秀尚
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
1968年(昭和43)5月16日9時04分ごろ、北海道十勝沖に発生した地震。規模はM7.9。震源の深さは0キロメートルで、太平洋プレートと大陸プレートの接触面でおきたと考えられている。津波を伴った被害は青森県を中心に北海道にまで及び、死者・行方不明52人、建物の全半壊3677で、函館(はこだて)大学の一階が圧壊した。また、鉄筋・鉄骨構造に剪断(せんだん)破壊が目だち、構造と地盤の問題が見直されるようになった。これと同じ地域での地震は1762年(宝暦12)、1856年(安政3)と、ほぼ100年間隔で発生している。
1952年(昭和27)3月4日の地震もM8.1(震源の深さ0キロメートル)と大きいもので、津波を伴った被害は、死者・行方不明33人、全半壊家屋2100余、とくに十勝地方などの泥炭地に被害が大きかった。
[宇佐美龍夫]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…近年では1952年から73年にかけて一連の活動があり,6回の大地震によって全海域が埋まった。このうち1952年十勝沖地震(M8.2),1968年十勝沖地震(M7.9,震源域は青森県沖)の両地震はかなりの被害を伴った。北海道の内陸部は大地震は少ないが,M7.0程度までは起こる。…
※「十勝沖地震」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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