ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スーイ・アーブ」の意味・わかりやすい解説 スーイ・アーブSūy-āb 中央アジア,イスイククリ湖西方,チュー川の岸にあったオアシス都市。中国,唐代の文献には,砕葉城,素葉 (水) 城の名でみえる。7世紀初めにはこの地に西突厥の本拠が置かれた。その後一時唐の支配下に入ったが,8世紀初めには再びトルコ系のチュルギシュ (突騎施)の可汗がここを奪うにいたった。スーイ・アーブは中国,モンゴル高原から西方へ向かう商業路の交差点にあたるため,ソグド人を筆頭に諸国の商人が集まり,10世紀頃まで繁栄した。キルギスにあるアク・ベシム遺跡は,スーイ・アーブの故城と考えられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by