ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チュー川」の意味・わかりやすい解説 チュー川チューがわreka Chu 中央アジア,キルギス,カザフスタン両国を流れる川。全長 1067km。流域面積6万 2500km2。テンシャン (天山) 山脈北西麓に源を発し,北,北西へ流れ,ムユンクム砂漠北縁の沼沢地で消滅する。 12月中旬~3月初旬は結氷。上流部で水力発電,中流部の河谷や低地で灌漑用水に利用される。この川の流域は,古くから農耕が行なわれ,都市が発達し,交通上の要地であった (→スーイ・アーブ ) 。中国の史料には素葉水,砕葉水と写されている。沿岸主要都市はキルギスのトクマク,カザフスタンのチュー。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「チュー川」の意味・わかりやすい解説 チュー川(中央アジア)ちゅーがわЧу/Chu 中央アジアを流れる川。キルギス共和国とカザフスタン共和国の国境をなすキルギス山地北側斜面の山地氷河に発し、多くの水系をあわせて北西流し、ムユンクム砂漠北部のベトパク・ダラ(荒野)に至り、水無川(みずなしがわ)となって消滅する。全長1067キロメートル、流域面積6万2500平方キロメートル。山間部では峡谷をなし、山地を離れると広い河谷を形成して乾燥地域を流れ、灌漑(かんがい)用水に利用される。流域にキルギスのトクマク、ビシュケク、カザフスタンのチューなどの都市がある。[須長博明] チュー川(珠江)ちゅーがわ →珠江 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by