現代外国人名録2016 「ズビンメータ」の解説
ズビン メータ
Zubin Mehta
- 職業・肩書
- 指揮者 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(VPO)名誉指揮者,イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団終身音楽監督
- 国籍
- インド
- 生年月日
- 1936年4月29日
- 出生地
- ボンベイ(ムンバイ)
- 学歴
- ウィーン音楽アカデミー
- 受賞
- ウルフ音楽賞〔1996年〕,世界文化賞(音楽部門,第20回)〔2008年〕,リバプール国際指揮者コンクール第1位〔1958年〕
- 経歴
- インドのパルシー人一家に生まれ、バイオリニスト兼指揮者の父メーリ・メータに7歳からピアノとバイオリンを学ぶ。最初医者を目指したが、のち指揮者を志し、18歳の1954年ウィーン音楽アカデミーに留学、ハンス・スワロフスキーに師事。学生オーケストラを組織し指揮者を務めていたが、’58年リバプール国際指揮者コンクールに優勝してから世界の注目を集め、’59年ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(VPO)に客演して成功を収めた。’60〜67年モントリオール交響楽団音楽監督。’62〜78年ロサンゼルス・フィルハーモニック音楽監督として同楽団を米国屈指の楽団に育てる。’78年よりニューヨーク・フィルハーモニックに転じ、同音楽監督に就任。’91年5月シェーンベルクの大作「グレの歌」の演奏を最後に、数々のエピソードを残して同監督を辞任。この間’69年イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(IPO)の音楽顧問となり、’77年から同フィル音楽監督を兼任、’81年終身音楽監督に。また’65年にメトロポリタン・オペラ、’77年にコベント・ガーデン王立オペラ(英国)、ミラノ・スカラ座にそれぞれデビューし、オペラの上演にも力を入れる。’90年4月テルアビブでイスラエル・フィルとベルリン・フィルの合同演奏会を開き話題を呼んだ。’91年1月には湾岸戦争下のイスラエルで指揮活動を行う。イタリア・フィレンツェ歌劇場管弦楽団首席指揮者ののち、’98年〜2006年バイエルン州立歌劇場音楽総監督。2001年ウィーン・フィル名誉指揮者、2007年ウィーン楽友協会名誉会員。2015年1月、ウィーン・フィル「ニューイヤー・コンサート」に最多、5回目の登場となる。知性と経験に裏打ちされた豊かな音楽性、レパートリーの広さ、誰からも愛される人柄など、その資質とバランス感覚において当代随一の指揮者といわれる。1969年初来日以後、来日多数。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報