セイヨウアブラナ(読み)せいようあぶらな

日本大百科全書(ニッポニカ) 「セイヨウアブラナ」の意味・わかりやすい解説

セイヨウアブラナ
せいようあぶらな
[学] Brassica napus L.

アブラナ科(APG分類:アブラナ科)の越年草種子から菜種油をとるために栽培される。洋種ナタネまたは澐苔(うんだい)ともいう。日本への導入は明治以降で、在来のアブラナ(在来ナタネB. rapa L. var. oleifera DC.にとってかわり、現在栽培されているのはほとんどが本種である。

[星川清親 2020年11月13日]

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世界大百科事典(旧版)内のセイヨウアブラナの言及

【アブラナ(油菜)】より

…油料植物や野菜として重要なアブラナ類は,4月ころ黄色の十字花をつけるアブラナ科植物で,種子には40~45%の油を含み,世界中で広く栽培される。明治以後セイヨウアブラナの栽培が始まる前は,日本ではアブラナが植物性油の中でも最も重要なものであった。 このアブラナ類の所属するアブラナ属Brassicaは約40種からなり,北半球に広く分布している。…

【ナタネ(菜種)】より

…花は明るい黄色で,関東地方では4月中旬から開花する。採油用として中国から伝来して,日本で昔から栽培されたもので,〈菜の花や月は東に日は西に〉と詠まれたのは本種の開花風景であるが,現在は栽培はセイヨウアブラナにとって代わられて,ほとんど栽培されていない。染色体数n=10の二倍体である。…

※「セイヨウアブラナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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