セキ・あきらか

普及版 字通 「セキ・あきらか」の読み・字形・画数・意味


15画

[字音] セキ
[字訓] あきらか

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
大+(ひよく)。大は人の正面形。は婦人の両乳をモチーフとする文身文様。死喪のときなどに、朱で加えて呪禁とする。〔説文〕四上に「んなり」と訓し、「此れ燕の召の名なり。讀みて(せき)の如くす。に名は醜なりと」という。〔書、君〕に君といい、金文に「皇天尹大保」「朿(こうせき)」の名でみえる。また婦人をいい、卜辞に「大乙の(きさき)妣」のように、先公の妣名の上に著けていう。おそらく死喪のときにその文身を加え、その文飾ある人をよんだ語であろう。爽も相似た形象の字で、文飾の爽明をいう。〔詩、小雅、瞻彼洛矣〕「(まいかふ)(ひざあて)たるり」とは、その色の赤く美しいことをいう。

[訓義]
1. あきらか、あかい、うつくしい。
2. さかん。
3. 赫と通じ、いかる。

[古辞書の訓]
名義抄 サカンナリ・カメ 〔字鏡集〕 サカリナリ・オドロキミル

[声系]
〔説文〕に(ひよく)声として(きよく)を収めるが、いずれもと声異なる。は両乳文身の象。は入墨するときの傷痛をいう字で、〔説文〕五上に「傷痛なり」という。

[語系]
sjik、赤thjyakは同系の語。は朱の文身をいう。赦sjyakも声近く、赤は火を以て人を修祓する意、赦はまた攴(ぼく)を加えてその罪を祓い許す意。死者聖化し修祓するために、加えるものであった。

[熟語]

[下接語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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