セパタクロー(読み)せぱたくろー(英語表記)sepaktakraw

デジタル大辞泉 「セパタクロー」の意味・読み・例文・類語

セパ‐タクロー(sepak takraw)

《セパはマレー語で蹴る意、タクローはタイ語ボールの意》マレーシアスポーツ三人ずつの2チームネットをはさんで、ボールを蹴って相手コートに入れ合う。1990年の北京アジア大会で正式種目に採用された。

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共同通信ニュース用語解説 「セパタクロー」の解説

セパタクロー

9世紀ごろから東南アジアに広まったとされる伝統競技。今回のアジア大会では2~4人でチームを組み、足や頭を使ってプラスチック製のボールをネット越しにラリーする。バレーボールと違って手は使えず、サッカーオーバーヘッドキックのようにアタックを蹴り込む。1セット21点で2セット取れば勝利。日本はアジア大会で男女とも銅メダルを獲得している。

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精選版 日本国語大辞典 「セパタクロー」の意味・読み・例文・類語

セパ‐タクロー

  1. 〘 名詞 〙 ( sepak takraw セパはマレー語で蹴る、タクローはタイ語でボールの意 ) マレーシアのスポーツ。一チーム三人の選手がネットをはさんで籐製のボールをけり合うもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「セパタクロー」の意味・わかりやすい解説

セパタクロー
せぱたくろー
sepaktakraw

9世紀ごろから東南アジアの各地で行われていた球技ルーツで、セパはマレー語で「蹴(け)る」を、タクローはタイ語で「ボール」を意味している。手を使わないバレーボールともいわれ、ネットを挟んで3人1組のチーム(レグ)がボールを打ち合う。肩から手の指までは使えないが、ほかはどこでも使える。コートはバドミントンと同じ13.4メートル×6.1メートルで、センターに張るネットの高さは男子は155センチメートル、女子は145センチメートルとなっている。ボールは従来は籐(とう)で編んだものが使用されていたが、1999年の北京(ペキン)アジア競技大会から公認球はプラスチック製となった。ボールの直径は男子用14センチメートル、女子用14.5センチメートル、重量は男子用170~180グラム、女子用は150~160グラムとなっている。得点は1セット15点で2セット先取したレグが勝ちとなる。もし、各レグが1セットずつとった場合はタイブレーク・セットが行われ、6点を先取したレグが勝者となる。世界選手権大会などの主要大会では、レグ種目とチーム種目(3レグが出場して勝敗を争う団体戦)が行われる。1965年に第3回東南アジア半島競技大会の競技種目として採用されたのを機会にアジア・セパタクロー連盟が設立され、統一ルールがつくられた。日本では1989年(平成1)に日本セパタクロー協会が設立されている。

[平野信昭]

ルール変更

2008年4月現在、ボールの円周は、男子用が41~43センチメートル、女子用が42~44センチメートル、重量は男子用が170~180グラム、女子用が150~160グラムと規定されている。得点は1セット21点のラリーポイント制で2セットを先取したレグが勝ちとなる。タイブレークセットは15点を先取したレグが勝者となる。

 競技種目は、チーム、レグ、ダブル、サークル、フープの5種目がある。ダブルは2人1組でレグ種目を行う競技、サークルは5人1組で輪になって定められた順番でリフティングを続け、10分間の回数を競う競技、フープは5人1組で輪になり5メートル上に吊るした籠(かご)に足、肩、頭を使って10分間にボールを入れた数を競う競技である。

[編集部]

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百科事典マイペディア 「セパタクロー」の意味・わかりやすい解説

セパ・タクロー

マレーシアの民族スポーツ。1チーム3人。バドミントンのダブルコートと同じ大きさのコートに高さ1.55mのネットを張り,直径14cm,重さ160〜180gの籐製のボールを蹴り合う。マレー語のセパ(蹴(け)る)とタイ語のタクロー(ボール)を組み合わせたもので,スパイクには,サッカーのオーバーヘッドキックのようなローリングスパイク,足の外側で蹴るシザースキック,足の裏でボールを落とす前蹴りなどがあり,ヘディングも認められている。手と腕の使用は禁止。はじめ民族スポーツとして普及したが,やがて近代スポーツの仲間入りをすることになり,1990年の北京大会よりアジア競技大会の正式種目。
→関連項目フットボール

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セパタクロー」の意味・わかりやすい解説

セパ・タクロー
sepak takraw

9世紀頃にマレーシアで発祥したといわれる球技。バドミントンと同じ広さのコートで,サッカーのように手を使わずに,バレーボールとほぼ同様のルールで行なう。縦 13.4m,横 6.1mのコートを高さ 1.55mのネットで二分し,籐(とう)で編んだ直径 15cmのボールを使用する。試合は 1チーム 3人ずつの 2チームで争われ,3回以内のパス・トスなどで相手コートにボールを返す。一流選手たちの試合では,バイシクル・キックによるアタックや,足を使ったブロックなど曲芸的な技術も見られる。マレーシアを中心に東南アジアで広く普及している。1990年に中国の北京で開催された第11回アジア競技大会で初めて正式種目に採用された。

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