日本大百科全書(ニッポニカ) 「セロリアーク」の意味・わかりやすい解説
セロリアーク
せろりあーく
celeriac
[学] Apium graveolens L. var. rapaceum DC.
セロリの変種で、セロリと同じ野生種から発達したらしい。根を食用とするのでコンヨウ(根用)セロリという和名がある。地上部はセロリに似るが、葉柄は苦味があり、堅くて食用にならない。根がカブ状に肥大するのが特徴で、直径7~12センチメートルのとき収穫する。フランス料理では煮てスープ、シチューに入れ、よく利用される。若い根はセロリと同様の香りがあり、サラダにもされる。17世紀イタリアで初めて記録されており、ヨーロッパなどには多数の品種がある。日本への渡来年代ははっきりしないが、明治時代には記録がある。
[星川清親]